- 記憶術
本当のリーダーに必要なスキルの習得方法とは
リーダーとは
組織の持つ目的、目標に対して、成果へと導く人のことです。
「常に利益を出し続けるリーダーになりたい」
「みんなから信頼されるリーダーになるにはどうしたらいいんだろう」
そんな風に思った経験はないでしょうか。
組織やチームの先頭に立ち、バリバリと結果を出す人物には憧れますよね。
リーダーには様々なスキルが求められてきます。
・組織を導くリーダーシップ
・正しい知識の保持とそれを実行する行動力
・組織のモチベーションUPや業務の効率化
・円滑化を図るコミュニケーション能力
・組織の力をより強固にする信頼性 etc
いざこれらを全てを身につけようと思っても、簡単なことではないです。
そもそもリーダーに必要なスキルは具体的にどんなスキルなのでしょうか。
例えば、「リーダーシップ」というスキルにも、
「やる気を出させるのがうまい」「部下を指導するのがうまい」など様々なものがあります。
自分のなりたいリーダーになるためには、具体的にどんなスキルが必要なのかを知っておく必要もありますよね。
そこで、今回は優れた本当のリーダーに必要なスキルを解説し、なぜそのスキルが必要なのかを知って、誰にでもできる身につける方法や手段をご紹介していきたいと思います。
目次
1. 誰もがついていきたくなる優れたリーダーとは
1.1 成果と利益
2. リーダーに必要なスキル
2.1 主体的な判断力
2.2 目標設定、計画立案力
2.3 コミュニケーション能力
2.4 問題解決能力
2.5 信頼性
3. 簡単に覚えて、身につける方法「場所法」
4. まとめ
1.誰もがついていきたくなる優れたリーダーとは
優れたリーダーに必要なスキルを紹介する前に、
そもそも優れたリーダーとはどんなリーダーなのかを紐解いていきたいと思います。
結論から言うと、
優れたリーダーとは多くの信頼を得て、
組織に対し、より多くの成果が出るように導く人のことです。
例えば、会社で同系統2つのプロジェクトがあり、
それぞれのプロジェクトにリーダーを1名ずつ任命した場合、
一方のプロジェクトでは
・最終成果が利益10万円
一方のプロジェクトでは
・最終成果が利益1000万円
であれば、もちろんそれまでの過程や人間性など他にも評価に値する部分はありますが、
多くの場合、後者が優れたリーダーだと評価されます。
これは会社という組織において、最も重要な成果とは「利益」であるからです。
結果が全てではない。
そんな言葉もよくあり、間違いではありません。ですが、組織において、成果がでなければ、組織の存続ができず、多くの従業員の生活すら、危うくなるのですから、これは紛れもない事実です。
ですが、最も重要なのは「利益」だからと、他の成果を無視して、利益だけをガンガン突き詰めているだけのリーダーに、人はついていくでしょうか。
答えはNOです。
最初は利益だけを追い求めストイックに行動する姿勢に感銘を受け、ついていくかもしれませんが、すぐにその姿勢に信頼感が欠け、リーダーとして機能しなくなります。
よく自分が「利益」を出したから、
「私は優れたリーダーだ、成果を出しているのだから、偉いだろ」
「私は成果を出しているんだから、言うことを聞け」と言わんばかりのリーダーがいますが、そんなリーダーが導く組織は間違いなく利益が出る状態が長続きしません。
本当の優れたリーダーは単純に「利益」という成果だけを出すのではなく、
多くの信頼を得て、必要なスキルを発揮した上で、成果を出す事が重要なんです。
1.1 成果と利益
ここまで誰もがついていきたくなる優れたリーダーについてお話し、「利益」という成果だけを追求するのでは優れたリーダーにはなれないことをお伝えしました。
それは「成果」と「利益」の意味を知ることでより理解が深まるはずです。
まず、
「成果」とは目的を果たす過程で、具体的に手にする結果のことです。
そして、
「利益」とは目的ではなく、具体的に手にする結果であり、組織存続の条件のことを指します。
例をあげると、
組織における「目的」とは、
スポーツ大手企業:「より多くの人にスポーツをもっと身近にしてもらう」
電気会社:「人々が求めるエネルギーを供給し続け、暮らしを支える」などです。
「成果」とは、
・売上高
・売上高の向上によって、取引先が10社増えた
・部下のコミュニケーション能力が上がり、最初は2時間かかっていた組織の仕事が1時間
で終わるようになったなどの人材成長があげられます。
「利益」とは、
「このプロジェクトで1000万円の利益が出た」といった儲け(もうけ)の事です。
つまり利益とは成果の一部であり、その成果も目的を果たす為の過程で得るものなので、利益という一点の成果しか追い求めないことは組織のリーダーとしては不十分となってしまうんです。
またオーストラリアの経営学者ピーター・ドラッカーが成果の定義について、こんな言葉を残しています。
『組織には3つの領域の成果が必要。
1つ目は「直接の成果」
2つ目は「価値への取り組み」
3つ目は「人材育成」
特に人材が育つ事は組織の明日を考えれば避けて通れない重要な成果である。』
この言葉からも利益は組織存続の条件として、大切な成果の一つではあるが、それだけを追求していては組織の成長や存続自体、難しいことがわかります。
だからこそ、優れたリーダーとはより多くの成果として、
利益、人材育成、その組織における付加価値の創造などを出すことが求められてきます。
その成果を出すためのスキル、つまりリーダーに必要なスキルとはどんなスキルなのか、ご説明していきたいと思います。
2.リーダーに必要なスキル
それでは早速リーダーに必要なスキルについて説明します。
それは大きく4つあります。
●主体的な判断力:自らが主体者として、視野を広く持ち、適切な判断と行動をすること
●目標設定、計画立案力:目的に対して、適切な目標を設定し、達成までの計画をすること
●コミュニケーション能力:目標達成の為に複数人と適切なコミュニケーションをとること
●問題解決力:計画と実行のギャップ(問題)を認識し、修正行動をすること
そしてこのスキルの土台にはなくてはならないものがあります。
それが「信頼性」です。
ピーター・ドラッカーの言葉にも
「リーダーの最も基本的な条件は『フォロワー』(信頼してついてくる人)がいることだ」という言葉がある程、信頼性は非常に重要です。
ではそのそれぞれはどのようにして、身に付けられるのでしょうか。
2.1 主体的な判断力
まず主体的な判断力を身につけるには、
1つ視座を上げてみることからスタートするといいです。
視座とは物事をみる立場のことです。
1つ視座を上げて、自分が仕事の指示をする側の立場で物事を考えるようになると自ずと主体性が生まれます。
その仕事において、ミスを減らすためにはどうしたら良いか、
コストを抑えるにはどうしたら良いか、
納期を短縮するためにはどうしたら良いかといった視点を持てると、自らが何をすればよいかを考え、行動することに繋がってきます。
また、1つ視座をあげることで、今とは立場が変わるので、判断の基準も変わります。
例えば、ある仕事を5時間で実施するように指示を受けたが、3時間で終わる仕事だった場合、主体的ではないとゆっくりと5時間で終わらせるようと考えてしまいます。これを一つ視座を上げて考えてみると、3時間で終わらせて、2時間は別の仕事をしよう、コスト削減をしようという判断になります。
このように、一つ視座を上げてみることで、主体的な判断力は自然と身についてきます。
2.2 目標設定・計画立案力
目標設定・計画立案力については、
どんな仕事にも「いつまでになにを達成するのか」という納期と目標を決める癖をつけることをおすすめします。
1メンバーの時はリーダーから、目標設定や計画を立案してもらい、指示を受けて行動していますが、リーダーとなるとそれとは全くの逆です。
リーダーが目標を立てないと、他のメンバーに具体的な仕事の指示はできませんし、組織は動かなくなってしましますよね。また目標を達成するために、誰に、なにを、いつまでに、どのようにやってもらうかという計画がなければ、指示もできないですし、もちろん目標を達成し、成果を出すことはできません。
なので、日頃から、どんな仕事にも納期と目標を決めることを実施していきましょう。
困った時は英語の授業でよく聞いた5W1Hに沿って、
when:いつ、whereどこで、whoだれが、whatなにを、whyなぜ、howどのように
を各仕事で当てはめてみるといいです。
2.3 コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は
日々組織の全員と「目を見て挨拶をすること」と「1回以上会話すること」をする事からやってみましょう。
コミュニケーションは車で例えるならエンジンオイルです。
エンジンオイルはエンジンを効率よく動かしたり、エンジンの品質を守ったりしますよね。
エンジンオイルを定期的に入れておかないと、エンジン機能がどんどん悪化し、燃費が悪くなったり、最悪エンジンが壊れ、車が動かなくなってしまします。
組織においても同じことが言えます。
日々少しずつコミュニケーションをいれることで、組織は目的や目標に向かって円滑に動きます。
一人で仕事をやるなどの場合と違い、自分が考えている目標や計画を組織のメンバーにやってもらうわけなので、相手目線になって、どうやって伝えたら理解し、実行してもらえるのか考えることが必要です。
その為に、日々組織の全員とまずは挨拶と会話をしましょう。
そうすると自然と会話することが増え、相手目線になる為のメンバーの考え方や表情の変化がわかるようになります。
2.4 問題解決力
問題解決力については、2つあります。
1つ目は計画をする際に必ずリスクヘッジをしておくこと、つまり事前に想定できる問題に対して、対策を用意しておくことです。
2つ目は心の余裕を持っておくことです。
抽象的な表現ですが、
人は予期せぬ自体が発生すると心に余裕がなくなり、思考が停止してしまったり、正しい判断ができなくなったりします。
どんなに優れた計画でも、組織でも、大なり小なり問題は生じます。そういう認識をリスクヘッジと一緒に持っておくことをおすすめします。
大切なのは計画に対して、ギャップが生じていることを認識できること、そして解決すべき問題なのかを特定すること、そして解決策を明示することです。ここまでしなければ、自分以外のメンバーに指示をして解決する事まで至りません。
その為に、リスクヘッジをする事と心の余裕をもつ事を心がけましょう。
2.5 信頼性
全ての土台となる信頼性を得るには「一貫性」が非常に重要です。
(英語ではIntegrity、直訳は「真摯さ」)
例えば、
自分が仕事の中で実現したい目的やイメージが明確にあり、その情熱にしたがって、チームやメンバーの力を純粋に引き出そうとしている一貫性。また人間として、仕事人として、人格がぶれない一貫性。向き合う相手によって態度や主張、話す内容を変えない志を持っているという意味の一貫性です。
これを意識すれば、自ずと信頼性は生まれてきます。
何をしたらいいかわからない時は、
仕事なら、まずはその仕事の目的、目標を具体的にイメージしてから、自分がその仕事に抱く想いをチームやメンバーに伝えることから始めてみましょう。またこの後、ご紹介する記憶術を合わせて使えば、さらに信頼性は増します。
一貫性を大事にして、フォロワー(信頼してついてくる人)を増やしましょう。
3.簡単に覚えて、身につける方法「場所法」
突然ですが、
ここまでの説明を覚えていますか?
ポイントでは覚えていても、全ては覚えていませんよね。。
覚えておくこと=記憶は何かを身につける時には必ず必要となる機能です。
実は、その「記憶力」をスマホひとつで、誰でも簡単に上げる方法があります。
それは1時間で数字1,000桁を簡単に覚えてしまうメモリーアスリートが使う「場所法」という記憶術です。
メモリーアスリートとはイギリス発祥の記憶力を競うメモリースポーツの競技者のことです。世界40カ国以上で大会も開催され、競技者は10万人以上とも言わています。
この方法を使うことで、覚えたいことをすぐに長期記憶にすることができるので、
リーダーに必要なスキルを身につけるための知識、人の名前と顔、話した内容
を覚えられ、スキルの習得にとても役立ちます。
また覚えられる以外にも、普段使っていない脳を活性化させるので、
・仕事の生産性UP
・論理的思考力UP
・判断力UP
など、まさにリーダーに必要なスキルも上がりやすくなるんです。
もちろん記憶力が上がるので
・資格試験の勉強の効率化
・語学をマスターするための単語暗記
などにも活用でき、自身のスキルアップにも活用できます。
もし興味がある方は初心者でもわかりやすいように、具体的な場所法の手順について、解説した記事があります。
是非、リーダーに必要なスキルを身につけるための手段の一つとして、マスターしてみてください。
4.まとめ
今回は、リーダーに必要なスキルが知りたい、優れたリーダーになりたいという方向けに、スキルの身につけ方をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
リーダーに必要なスキルとはある一部のセンスがある人が持っているもの、カリスマ性や生まれ持った資質とよく勘違いされます。
しかし、「本当のリーダーに必要なスキル」である
・主体的な判断力
・目標設定、計画立案力
・コミュニケーション能力
・問題解決能力
・信頼性
とは方法や手段を知れば、誰にでも身につけられるんです。
是非、
今回ご紹介した方法や「場所法」という手段を今からでも使ってみてください。
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COACH
この記事を監修してくれた記憶コーチ
大野 元郎プロ
2016年:記憶力日本選手権優勝
2017年:記憶力世界選手権 18位
世界記憶力選手権にも出場を果たし、2017年にはギネス世界記録を樹立。
その他にも記憶術を用いて各自の目標を達成し人生を豊かにさせるための講演活動や指導を行っているメモリー教育のトップランナー
TV出演歴
- フジテレビ『めざましテレビ-キラビト-』出演
- フジテレビ『10ミニッツ』
- TBS 『ピラミッド ダービー』出演
- 日本テレビ『シューイチ』
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