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2022年03月31日

競技人数は驚異の10万人超え! 記憶力を競うメモリースポーツを正しく知ろう!

あなたは、「メモリースポーツ」という言葉を聞いたことがありますか?

この記事を読んでもらえているということは、
おそらく、「メモリースポーツ」という言葉は知っているけど、
詳しく知らないのではないでしょうか。

そんなあなた向けに、
「これだけ知っていればメモリースポーツについての知識は大丈夫!」
という内容を、分かりやすく説明してみました。

この記事を読み終わったころには、友達や、家族に説明できるくらい
メモリースポーツについて詳しくなっています。

それでは、記憶のオリンピックとも呼ばれる、
メモリースポーツをご紹介いたします!

目次

1 メモリースポーツとは
2 記憶力世界選手権

3 世界選手権で行われる10種目
3.1 スピードカード
3.2 ランダムカード
3.3 顔と名前
3.4 バイナリー
3.5 ランダムナンバー
3.6 スピードナンバー
3.7 イメージ
3.8 年表
3.9 ランダムワード
3.10 スポークンナンバー

4 日本人メモリーアスリート
4.1 大野元郎(おおの もとろう)
4.2 中原好(なかはら このみ)

5 どうやって記憶しているの?
5.1 記憶は技術!古代ギリシャの「場所法」

6 まとめ


1メモリースポーツとは

メモリースポーツが生まれたのは、ヨーロッパのイギリスです。

なんとなく、イギリスって頭良さそうなイメージあるので、
イギリス発祥と言われたら、「そんな感じする」と思うんじゃないでしょうか。

メモリースポーツには、たくさん競技があります。
100m、リレー、ハンマー投げ、走り幅跳び、とかを全部まとめて、
陸上競技って呼びますよね。

そんな感じで、いくつかの競技をまとめてメモリースポーツと読んでいます。

順位の決め方も、陸上競技に似ています。
陸上の「10種競技」のように、記憶力を使った競技を10種目おこない、
その総合得点で、ランキングを決めていきます。

イギリスや、オーストラリア、ドイツなどをはじめとする、
40以上の国と地域で、メモリースポーツの大会が開かれています。

その中でも、記憶力世界選手権は、
世界のトップを決める大会なので、最も重要な大会の一つとなっています

世界記憶力選手権と、競技の内容については、
この後で紹介するので、興味のある方は読んでみてください!

また、日本ではあまりメジャーではないのですが、
世界中で10万人以上の競技者がいるといわれています。

ちなみに、10万人というのは、
東京ドーム2個分の人数とほぼ同じです。

意外に、多いのではないでしょうか?

また、その競技者は、メモリーアスリートと呼ばれています。
ピアノを弾く人のことを、ピアニストというみたいな感じですね。

日本ではまだ競技者が少ないので、
あなたもメモリーアスリートとして、結果を残せるかもしれません!


2.記憶力世界選手権

記憶力世界選手権は、メモリーアスリートたちにとって、
一番重要な大会になっています。

英語では、ワールド・チャンピオンシップです。
チャンピオンになるために、記憶自慢の人たちが集まってきて、
盛り上がりもすごいです!

陸上、卓球、バレーボールなども、
世界選手権があって、テレビで放送されていますが、
あれのメモリースポーツ版だと思ってください。

もちろんメモリースポーツなので、
世界選手権も10種目の総合ポイントで順位を決めることになります。

この大会は、
トニー・ブザンという、記憶力について研究していたスゴイ人が、
記憶技術の向上を目指して、開催されたのが始まりです。

開催される場所は、その年によって違います。
2019年は、中国の厦門(アモイ)で開催されました。

次に、 世界選手権で行われている、10種目の競技について、
カンタンに説明していきます。

細かい説明はいらないということでしたら、気になる競技だけでも読んでみてください。

世界記録と日本記録も、それぞれの競技のところに入れておきました。
ぜひ、記憶の限界をチェックしてみてください。

3.1スピードカード

この種目は、
1パック52枚の、シャッフルされたトランプの並びを、
どれだけ速く記憶できるか、というものです。

もちろん、数字とマークどちらも記憶しています。

制限時間は5分なのですが、
トップ選手たちは、制限時間なんて必要ないくらいの、
とんでもないスピードで覚えてしまいます。

世界記録は、15.61秒、
日本記録は、37.18秒で、大野元郎選手が所持しています。

世界記録は、1秒で3.3枚を記憶している計算です。

3.2ランダムカード

ランダムカードは、ばらばらにシャッフルされたトランプの並びを、
60分間で、できるだけ多く記憶するという競技です。

もちろん、数字とマークもどちらも覚えます。

スピードカードが速さを競うのに対して、
覚えられる量を競うのがランダムカードです。

世界記録は、60分で1776枚、34.15パック、
日本記録は、936枚、18パックで大野元郎選手が所持しています。

「スピードカード」・「ランダムカード」は、トランプ記憶と呼ばれています。

実は、このトランプ記憶は、あなたにもできるので、
1パック記憶してみたいと思ったら、下の記事も読んでみてください。

3.3 顔と名前

制限時間の15分以内に、
どれだけの人の顔と名前を覚えられるかという競技です。

人の名前を覚えるのが苦手な人にとっては、
地獄みたいな競技ですよね。

もちろん、日本人だけではないので、
他の国の人の名前も覚えていかなければなりません。

世界記録は、212名です。
日本記録は90名で、中原好選手が保持しています。

15分間の間にこれだけの数が覚えられたら、
部署の異動とかで、新しい職場に行っても、その日のうちに同僚の名前を全て覚えられて、
とても楽ですね。

3.4 バイナリー

バイナリーは2進法という意味です。
2進法は、0と1だけを使った数字のことです。

パソコンのデータには、この2進法が使われているということは有名ですね

この種目は、30分の間に、
0と1だけが書かれている数字をできる限り多く覚えるというものです。

世界記録は、30分で6270桁を記憶しています。
日本記録は、2760桁で大野元郎選手が所持しています。

6270桁というのは、
数字が6270個並んでいるということです。

例えば、
2020年の、2020なら、4つの数字が並んでいるので、
4桁の数字です。

「あれ、今年って2020年だったけ?」となることもあるのに、
6000桁なんて覚えられる気がしませんよね。

3.5 ランダムナンバー

ランダムナンバーは、
60分間でどれだけ多くの数を覚えられるかという競技です。

バイナリーと違って、0と1だけではないので、
こちらのほうが、かなり難しくなっています。

世界記録は、1時間で3238桁、
日本記録は、1624桁で大野元郎選手が所持しています。

小学生の頃に、数の単位って勉強しませんでしたか?

一、十、百、千、万、億、兆…、って続いていくやつです。

ちなみに、日本にある一番大きい単位は、
68桁ですので、日本語の単位としては3238桁とかを言うことはできません。

3.6 スピードナンバー

スピードナンバーは、
5分間で、数字をどれだけ記憶できるかというものです。

先ほどの、60分で数字を記憶するランダムナンバーの、
制限時間が5分になったバージョンです。

世界記録は、568桁、
日本記録は、312桁で大野元郎選手が所持しています。

3.7 イメージ

イメージは、5分間でどれだけ多くの、
写真の並びを覚えられるかという競技です。

世界記録は、354個で、
日本記録は、278個で中原好選手が所持しています。

これまでの競技に比べれば、なんとなくカンタンな気がしませんか?
数字とかよりは、まだ覚えられると思いますよね。

でも、思ってるほどカンタンじゃないんですよ。

試しに、アルバムでも引っ張り出してきてください。
そのうちの20枚くらい出して、順番に並べてみましょう

そして、その順番がわかるように、スマホで写真を撮って保存しておきます。

これで準備完了です。

25秒をスマホのタイマーで測って、
順番を記憶したら、ぐちゃぐちゃにしてください。

それでは、覚えた順番に並べ直してみましょう。

どうでしょうか?
多分できなかったんじゃないでしょうか?

できたとしたら、今すぐメモリースポーツを始めることをお勧めします。

ちなみに、世界記録はこれよりも速いペースで記憶しているんです…

3.8 年表

年表は、歴史の出来事の内容と年号を覚えるものです。

社会の勉強で覚えたのではないでしょうか?

たとえば、794年に平安京に都が移ったのを、
「鳴くよ(794)ウグイス平安京」と暗記しませんでしたか?

これを、5分間で何個覚えられるかというのを競い合う種目です。

しかし、実際に起こった内容ではなく、
架空の歴史を覚えていく必要があるので、歴史を勉強すればできるようになる、
というわけではありません。

世界記録は、15分間で133個、
日本記録は、80個で大野元郎選手が所持しています。

3.9 ランダムワード

ランダムワードは、並べられた単語をできるだけ多く覚える競技です。

もちろん、知らない単語も多く含まれているので、かなり難しいです。

英単語や、漢字をおぼえるのが、一番大変ではありませんでしたか?
なんども書いて覚えたのに、テスト本番では忘れてしまった経験もあると思います。

世界記録は、15分で318語、
日本記録は、129語で青木健選手が所持しています。

15分で318語も覚えられたら、
単語帳なんて、1時間もあれば覚えられてしまいますね。

ちなみに、メモリーアスリートの大野元郎選手は、
英単語帳を丸暗記して、英語をしゃべれるようにしたそうです。

3.10 スポークンナンバー

この競技は、1秒ごとに数字が一つずつ読み上げられるので、
それを記憶していくというものです。

目で見ることができないので、難しいですよね。

暗記するときは、何度も見直して覚えることが多いのではないでしょうか。

ボーッとしていて聞き逃した、なんてことは命取りの競技です。

世界記録は、456桁、
日本記録は、150桁で大野元郎選手が所持しています。


4 日本人メモリーアスリート

日本人の有力選手を、ご紹介させていただきます。

日本メモリースポーツの、
「絶対王者」と「美しすぎる記憶力日本一」の2名です。

大野 元郎(おおの もとろう)

日本人の中で、世界ランキングが一番高い選手です。
現在は、日本記録を10種目で所持しています。

じつは、世界選手権では行われていない競技も合わせると、
メモリースポーツは、18種目あります。
そのうちの10種目で、日本記録を所持しているのが大野選手です。

世界選手権の競技だと、10個のうちの7競技で日本記録を所持しています。

競技の説明を読んでくださった方は、
「日本記録、また大野選手だ!」と思ったのではないでしょうか?

さらに、
オセロ盤の数を最も多く記憶したという、
ギネス記録も持っています。

ちなみに、写真はギネスを獲得したときのもので、
持っているのがギネス記録の証明書です。

これだけの記録を持っていると聞けば、
「絶対王者」にふさわしいと感じていただけるのではないでしょうか。

また、メモリースポーツだけでなく、
もっと多くの人に、記憶力がよくなってほしいという思いから、
記憶の技術を広める活動もしています。

中原 好(なかはら このみ)

日本女子記憶力ランキング1位。
現在は、日本記録を2種目で所持しています。

中原選手は、大野選手から技術を教わり、日本女子ランク1位になりました。

最近は、「美しすぎる日本一」として、
テレビにも引っ張りだこなので、もしかしたら見たことあるかもしれませんね。

中原選手も、大野選手と協力して、
記憶の技術を多くの人に伝える活動を続けています。

大野選手と中原選手の伝えている記憶のスキルについて興味をお持ちでしたら、
いまなら、無料講座がありますので、登録してみてください。


5 どうやって記憶しているの?

とんでもない記録ばかり見てもらったので、
「どうせ、みんな天才の人たちなんでしょ?」

と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

みんな、記憶するための技術を使って、
あれだけの記録を生み出しているのです。

先ほど紹介した、日本ランキング1位の大野元郎選手は、
記憶力が悪くて、合格率90%の運転免許の筆記試験に2回落ちているそうです。

そのヒミツの技術を少しだけご紹介します。

5.1 記憶は技術!古代ギリシャの「場所法」

この記憶をする方法は、古代ギリシャからずっと使われて来ているもので、
科学的にも、記憶に効果的であることが証明されています。

場所とリンクさせて記憶することから、
「場所法」と呼ばれていて、メモリースポーツの競技者のうち、
99%がこの方法を使って記憶しています。

人間にとって場所を覚えるというのは、
家に帰ったり、危険な場所を回避したりするために必要で、
命にかかわるので、記憶しやすいのだそうです。

この場所と、記憶したいものを結びつけることで覚えやすくするのです。

詳しい内容は、下の記事に書いてあるので、
ぜひ読んでみてください。

場所法を使ってみると、
これまで覚えられなかったのが信じられないほど、
人の名前などを、カンタンに覚えられることが実感できると思います。


関連記事【場所法】古代ギリシャから天才たちに受け継がれている究極の記憶術とは?

2022.03.31

6 まとめ

いかがでしたでしょうか。

少しでもメモリースポーツについて詳しくなって、
興味を持っていただけたら嬉しいです。

メモリースポーツは、
日本でも最近少しずつ認知度が上がってきていて、
少しずつ注目を浴び始めています。

競技人口の少ない今だからこそ、
挑戦してみたら、あなたの思わぬ才能に気づくかもしれません。

また、メモリースポーツで使われている「場所法」は、
記憶力の向上に、とても効果的であることが科学的にも証明されています。

物忘れがひどかったり、人の名前が覚えられなかったりするなら、
記憶力日本一の大野元郎が監修する、
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COACH
この記事を監修してくれた記憶コーチ

Coach
記憶の学校 代表

大野 元郎プロ

『最も多く記憶したオセロ盤の数』におけるギネス世界記録保持者
2015年:記憶力国際資格”IMM”取得
2016年:記憶力日本選手権優勝
2017年:記憶力世界選手権 18位
“日本一記憶力が良い男”として、TBSやフジテレビ、ラジオ局からの依頼が絶えないメモリーアスリート。
世界記憶力選手権にも出場を果たし、2017年にはギネス世界記録を樹立。

その他にも記憶術を用いて各自の目標を達成し人生を豊かにさせるための講演活動や指導を行っているメモリー教育のトップランナー

TV出演歴
  • フジテレビ『めざましテレビ-キラビト-』出演
  • フジテレビ『10ミニッツ』
  • TBS 『ピラミッド ダービー』出演
  • 日本テレビ『シューイチ』
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