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2020年07月31日

「記憶力の高さ」と「睡眠」の関係性。寝ないことのデメリットも紹介

東大が行った調査によると、東大生の睡眠時間は、平均6時間35分です。

日本一の学力を持つ東大生は、睡眠時間を多くとっていることがわかりますよね。

睡眠を取ることで、脳に記憶が定着するという研究はたくさん存在しています。
つまり、東大生の記憶力の高さは、睡眠と関係しているのです。

しっかり寝れば、記憶力も上がりますし、勉強のパフォーマンスも上げることができます。

また、最近の研究では、知識を定着させるためには、起きる前の数時間が重要な役割を果たしているということもわかっています。

受験勉強などに向けて、たくさん勉強しなければいけないとしても、
眠らないと脳に知識が定着しないので、パフォーマンス能力が落ちてしまいます。

17時間起きたままでは、ビールを1〜2本飲んだ、ほろ酔い状態と同じくらい能力が下がってしまうこともわかっています。

効率的に知識をつけて、目標を達成するためにも、睡眠と記憶の関係性について理解し実践していきましょう。

目次

1.二種類の睡眠
1.1 レム睡眠
1.2 ノンレム睡眠
2.学習効率を上げる睡眠とは?
2.1 勉強したら6時間は寝る
2.2 体で覚えることはノンレム睡眠
3.睡眠不足=酔っ払い
4.まとめ

1.二種類の睡眠

睡眠には、「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という2つの種類があります。

「レム」という言葉は、英語の「rapid eyes movement」の頭文字をくっつけたもので、

「眼球がすばやく動く」という意味です。

「ノンレム」は、その逆で「眼球が動かない」という睡眠のことです。

寝ている間は、この2つの睡眠が1セットになって、大体90分ごとに繰り返し行われているので、6時間眠ったときは、4セット繰り返されていることになります。

もちろん、レム睡眠とノンレム睡眠にはそれぞれの役割があるので、見ていきましょう。

1.1 レム睡眠

レム睡眠は浅い眠りのことで、夢を見る時がこの時です。

夢を見るという点からも想像しやすいかもしれませんが、脳は休んでいない状態で、 体を休めている状態になります。

余談ですが、金縛りはレム睡眠の時に起こると考えられています。

体は休んでいるのに、脳は動いているので、この時に脳が覚醒してしまうと、 身動きが取れなくなってしまうのです。

また、レム睡眠の時には、脳の一部が活動しているので、日中に起きたことや経験したことの情報を整理してくれています。

あとでさらに詳しく解説しますが、知識はレム睡眠で脳に定着します

受験勉強などで必要な知識を忘れないようにしたいときは、レム睡眠をしっかり取る必要があるということです。

1.2 ノンレム睡眠

ノンレム睡眠は、深い眠りのことで、脳も休んでいる状態です。
脳が休んでいるので、もちろん夢は見ません。

また、名古屋大学の環境医学研究所に所属する、山中章弘教授たちのグループの研究で驚くべきことが分かりました。

研究によると、ノンレム睡眠の時には、記憶を消去しているというのです。

ただし、主に消去しているのは「嫌な記憶」ということです。

「嫌なことは、寝たら忘れる」と言われることもありますが、
ノンレム睡眠がストレスになることを消してくれていたのです。

2.学習効率を上げる睡眠とは?

知識を記憶する場合と、経験したことを定着させる場合では、脳が記憶しているタイミングが異なります。

どうせ勉強をするなら、ずっと忘れないように記憶したいですよね。

その場合、大切にしなければいけないのが長期記憶です。
長期記憶の中にも、「陳述記憶」と「手続き記憶」という2種類が存在しています。

陳述記憶は、言語化できる内容のことで、勉強をした知識の記憶などはこれに当たります。

手続き記憶は、スポーツや楽器などのスキルのことで、実際に体で経験して覚える記憶方法のことです。

それでは、「陳述記憶」と「手続き記憶」を定着させる方法について、見ていきましょう。

2.1 勉強したら6時間は寝る

陳述記憶が脳に定着するタイミングは、起床前に繰り返して起こるノンレム睡眠の時です。

この時に、起きている間に覚えた知識・情報が整理されて、脳に定着すると考えられています。

結論、受験勉強などで必要な知識を記憶するためには、この起床する前のノンレム睡眠を大切にする必要があるのです。

しかし、この繰り返し起きるノンレム睡眠は、起床前にならないときません。

人間の睡眠サイクル的には、眠り始めてから6〜7時間後に起床するようになっているので、6時間寝ることで知識をインプットする時間が訪れます。

もし、これが5時間睡眠になってしまうと、ノンレム睡眠を十分に取ることができていないので、勉強したことがうまく記憶されなくなってしまうのです。

睡眠時間を削ってしまうと、逆にライバルたちとの差が広がってしまうので、
結果を残したい時にこそ、睡眠をしっかり取るようにすると良いでしょう。

睡眠時間を減らすのではなく、他の時間を削って勉強するようにした方が、
まちがいなく効率は良くなります。

2.2 体で覚えることはノンレム睡眠

手続き記憶については、ノンレム睡眠の時に習得されるということがわかっています。

野球やテニスなどのスイングを練習して、うまくいかないと思っていたら、
次の日になってみると、不思議とできるようになっていたり、

自転車に乗れるようになった時も、昨日まではぐらついてしまっていたのに、
いつの間にか乗れるようになっていたりする経験があるのではないでしょうか。

これは、体を使って経験した手続き記憶が、睡眠によって脳に記憶されたことによってできるようになったのです。

ですので、スポーツや楽器などのスキルについては、睡眠を取ることで身につけることができます。

体に染み込ませたいことを体験した日は、しっかり睡眠を取れば、次の日には自然とできるようになっています。

3.睡眠不足=酔っ払い

睡眠中に記憶しているのは、起きている間に勉強した知識です。

起きている時にウトウトしていたり、集中力が続かなければ、いくら眠っても脳は記憶を定着させてくれません。

睡眠不足は、いうまでもなく、起きている間のパフォーマンス能力を落としてしまいます。

2000年に行われた、WilliamsonとFeyerの研究では、17〜19時間起き続けていると、
反応速度が最大で50%低くなることが分かりました。

これは、ほろ酔いと呼ばれる血中アルコール濃度0.05%の状態よりもパフォーマンスが落ちているということです。

ビールを1〜2本飲んでいる状態と同じような状態では、適切な判断をしたり、勉強の効率を上げることはかなり難しいですよね。

さらに、徹夜をして24時間起きたままだと、能力が血中アルコール濃度0.10%と同じ状態になるということもわかっています。

これは、ビールの大瓶一本を飲み切った状態です。

一夜漬けをすると、そのときは記憶に残っているかもしれませんが、かなり酔っ払っているのと同じパフォーマンスしかすることはできなくなってしまいます。

睡眠不足は酔っ払いと同じなので、集中力を上げるためにもしっかりと睡眠を取るようにしましょう。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。

今回お伝えした睡眠と記憶の関係についてまとめると、重要なポイントは3つです。

1つ目は、受験勉強などの知識を記憶したい時には、起きる直前に繰り返されるレム睡眠が大切だということです。

6〜7時間睡眠を取れば、自然とレム睡眠は繰り返されるので、睡眠時間を確保した方が効率的に知識を定着できます。

2つ目は、スポーツや楽器などの定着をさせるには、睡眠を取ることが重要であるということです。

3つ目は、睡眠不足になると酔っ払っている状態と同じくらいパフォーマンスが落ちてしまうので、しっかりと睡眠を取った方が良いということです。

他にも記憶に関連した記事をたくさん準備しているので、記憶力に悩んでいたり、もっと記憶力を良くしたいという方は、是非読んでみてください。

COACH
この記事を監修してくれた記憶コーチ

Coach
記憶の学校 代表

大野 元朗プロ

『最も多く記憶したオセロ盤の数』におけるギネス世界記録保持者
2015年:記憶力国際資格”IMM”取得
2016年:記憶力日本選手権優勝
2017年:記憶力世界選手権 18位
“日本一記憶力が良い男”として、TBSやフジテレビ、ラジオ局からの依頼が絶えないメモリーアスリート。
世界記憶力選手権にも出場を果たし、2017年にはギネス世界記録を樹立。

その他にも記憶術を用いて各自の目標を達成し人生を豊かにさせるための講演活動や指導を行っているメモリー教育のトップランナー

TV出演歴
  • フジテレビ『めざましテレビ-キラビト-』出演
  • フジテレビ『10ミニッツ』
  • TBS 『ピラミッド ダービー』出演
  • 日本テレビ『シューイチ』
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